北岳 3192.4m
2001年7月11日(水)
単独 2600mのお花畑以上と稜線上のみ時々可能

三河の山へ行くときも富士山や御岳へ行くときでも緊張したり、興奮したりすることなない。

北岳へ行くとなると、なにがしらの感情の高ぶりが隠せない。

山岳地図を暗記し、完ぺきな座標を体にたたき込む動作を繰り返したり、しかも26年ぶりだけに昔日の山日記を読み返したり、と準備に余念が無い。

出発直前まで探したけど、四本爪のアイゼンが見つからないのでルートを八本歯にするか、草すべりにするか悩んだ。
また、広河原までを甲府から入るか、前回同様早川から入るかも考えた。
奈良田から先は正式道路ではないから、何かあればすぐ通行止めにしてしまうので無理しても甲府から夜叉神峠を越えて入山することに決めた。(結果オーライ)

朝食を終え身支度を整え、5時過ぎに出発。林道ゲートを越え吊橋を渡る段になって、もうすでに

出発し始めてることに気づいた。鳳凰三山コースに行く人もいる。正面に大樺沢とガスの中の北岳が見えた。

歩き出してすぐ大樺沢の水流の音が騒々しく響く、低山歩きにはない山の深さ広さを感じる処だ。

慎重にペースを守って歩く、1時間30分辺りの2回めの休憩地点でやっと二俣方面と背後に鳳凰山を仰げる高度になった。

雪渓を少し登って大樺沢二俣に到着。2時間17分で着けば上出来、体調もまだまだ。

ここから肩の小屋コースを登る。初コースだ。

更に慎重に足を運び、ひたすらペースを守り、御花畑に感嘆しつつ、山頂のガスが無くなり真っ青だとか黙々とブツブツ文句を言いつつ途中一回休んで気づいたら、御池からの分岐点に到着。

その手前で突然メールがはいり、広河原以来の圏外からアンテナモードになった。

分岐から最後の登りを10分程登ったら、上に標識が見えあっけなく小太郎尾根に飛び出てしまった。

ときに小太郎尾根にでる手前辺りのハイマツが少なく、山が荒れて痩せてしまったように、感じたのは気のせいだろうか。

前に仙丈、横に甲斐駒、鋸岳後ろを振り返ると鳳凰三山、富士山。先を見れば、肩の小屋と北岳山頂。

今まで何度か来たけれども、初日から北岳が晴れたのは初めてだ。まして小太郎尾根から北岳まで御花畑を見ながら登れるとは感激だ。

小太郎尾根の出会いから肩の小屋を通過して山頂まで約1時間20分、時々冷たい風が吹きつけるけど、止まることなく只ひたすら、ペースを狂わせず歩き11時15分予定より早く山頂に立った。登り5時間19分。上出来。

山頂だけは風もなく、穏やかで暖かく快適な大休憩。

むかしの北岳という小さな看板は無く、しっかりした山頂看板と新しい100名山標識が立っていた。

7/10 (火)
21:18 自宅出発 21:36豊川IC入る 23:00清水IC下りる。
7/11 (水)
0:52芦安村分岐 1:45広河原到着
5:00 駐車場出発
5:12 広河原山荘前 6:03一回目の休憩 6:38二回目の休憩

7:29 二俣到着 7:45出発 8:34 一回目の休憩
9:25 御池との分岐9:33
9:49 小太郎尾根出合9:54
10:28 肩の小屋10:30
11:15 北岳山頂11:45

12:14肩の小屋
12:35小太郎尾根分岐
12:44御池との分岐
13:34御池小屋13:43
14:07尾根との分岐14:19ベンチ休憩14:25 14:48ベンチ休憩
15:14大樺沢分岐
15:32 広河原小屋前
15:39吊橋渡り終える。

15:56広河原出発
20:30豊橋着

3時56分広河原出発。奈良多方面から帰る。
途中、吊りトンネル?が工事で夜間通行止めと知り、甲府廻りを喜ぶ。
こっちの道路も8割方舗装してあった。ただこのトンネルだけが酷かった。
素彫りの天井からは洪水、下は大池だらけ。明かりは無し。真っ暗やみの中で水浸しで深さの分からない水溜まりに突っ込むのは結構勇気がいります。

おかげで奈良田へ着いたときには車は泥だらけでした。

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