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三河の山へ行くときも富士山や御岳へ行くときでも緊張したり、興奮したりすることなない。 北岳へ行くとなると、なにがしらの感情の高ぶりが隠せない。 山岳地図を暗記し、完ぺきな座標を体にたたき込む動作を繰り返したり、しかも26年ぶりだけに昔日の山日記を読み返したり、と準備に余念が無い。 |
出発直前まで探したけど、四本爪のアイゼンが見つからないのでルートを八本歯にするか、草すべりにするか悩んだ。 |
朝食を終え身支度を整え、5時過ぎに出発。林道ゲートを越え吊橋を渡る段になって、もうすでに 出発し始めてることに気づいた。鳳凰三山コースに行く人もいる。正面に大樺沢とガスの中の北岳が見えた。 歩き出してすぐ大樺沢の水流の音が騒々しく響く、低山歩きにはない山の深さ広さを感じる処だ。 慎重にペースを守って歩く、1時間30分辺りの2回めの休憩地点でやっと二俣方面と背後に鳳凰山を仰げる高度になった。 雪渓を少し登って大樺沢二俣に到着。2時間17分で着けば上出来、体調もまだまだ。 |
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ここから肩の小屋コースを登る。初コースだ。 更に慎重に足を運び、ひたすらペースを守り、御花畑に感嘆しつつ、山頂のガスが無くなり真っ青だとか黙々とブツブツ文句を言いつつ途中一回休んで気づいたら、御池からの分岐点に到着。 その手前で突然メールがはいり、広河原以来の圏外からアンテナモードになった。 分岐から最後の登りを10分程登ったら、上に標識が見えあっけなく小太郎尾根に飛び出てしまった。 ときに小太郎尾根にでる手前辺りのハイマツが少なく、山が荒れて痩せてしまったように、感じたのは気のせいだろうか。 前に仙丈、横に甲斐駒、鋸岳後ろを振り返ると鳳凰三山、富士山。先を見れば、肩の小屋と北岳山頂。 今まで何度か来たけれども、初日から北岳が晴れたのは初めてだ。まして小太郎尾根から北岳まで御花畑を見ながら登れるとは感激だ。 小太郎尾根の出会いから肩の小屋を通過して山頂まで約1時間20分、時々冷たい風が吹きつけるけど、止まることなく只ひたすら、ペースを狂わせず歩き11時15分予定より早く山頂に立った。登り5時間19分。上出来。 山頂だけは風もなく、穏やかで暖かく快適な大休憩。 むかしの北岳という小さな看板は無く、しっかりした山頂看板と新しい100名山標識が立っていた。 |
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7/10 (火) 7:29
二俣到着 7:45出発 8:34 一回目の休憩 12:14肩の小屋 15:56広河原出発 |
3時56分広河原出発。奈良多方面から帰る。 おかげで奈良田へ着いたときには車は泥だらけでした。 |
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