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体が無理の利く間に挑戦しておきたい登山コースの一つ中ア空木の池山尾根。昨年の失敗にもめげず再度挑戦。 駒ケ根は時間がかからないのでゆっくり支度をして国道151を真面目に法定速度で運転した。おかげで飯田まで一台の先行車、後続車にも会わず快適だった。駒が岳SAで仮眠し菅の平バスセンター前で時間潰しを行い、池山に向かう。 前回車を置いた場所から道は10分以上先までのびており、もし前回登ってたら完全に失敗していたに違いない。次に池山周辺が整備されてる事を知るまでは計画を立てることもなく諦めてたと思う。寝坊も結果的には後悔を残さずにすんで正解だった。 池山駐車場周辺は池山周遊登山コースとして整備されていた。まったく変わってしまったということだ。 |
6時出発、周遊コースのため広い登山道を鷹打場までいく。道は徐々に急になり約一時間で新池山小屋水場に着く。 小憩して直ぐ、急な登りが始まる。考えてみれば駐車場1350mから今日は2860mまで1500m以上を登るわけでこの先の急登が想像される。すこしなだらかになり尻無への又急登が始まる。この辺で浜松からきた親子登山者に追いつかれた。結果的には今日の日帰り登山者は私と彼らだけだった。ここで約2000m。まだまだ登るわけだ。人によってはこの尾根を日本三大急登の一つに数える。甲斐駒の黒戸尾根、谷川の西黒尾根、あと一つを烏帽子のブナ立尾根か池山尾根かと言うわけだ。こればっかりは定説はないので槍の飛騨乗越や三伏峠、早川尾根、飯豊三国への急登の方が辛いと言う人もあるわけで、その時の体調によっても感じ方は異なる。 |
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単調にひたすら登りこの先大小地獄の看板のあるとこで小憩した。やがて梯子、桟道、鎖場等を繰り返してるとあっけなく迷尾根の標識にぶつかった。この迷い尾根前後で昨夜上の小屋に泊まったパーティーとすれ違いだした。再び桟道や梯子を通りながら高度を稼いでいくと尾根の上に出た。ヤセた尾根上を登り、左側を巻きやがて右側を巻くように登り続けると急登の先にハイマツが見えた。 急坂をよじ登るとそこが空木平入り口分岐だった。やっと2500m台。当然のように駒石方面の稜線登りを選び低木をかき分け更なる急登に取りかかった。スタートして約4時間半、1月ぶりのせいか大分へばりつつある。実証するようにここまで少しづつコースタイムをオーバーしてきていた。 |
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空木平分岐まではずっと視界のない樹林帯を歩き続け、ここからやっと明るい太陽の下でのアルプスらしい稜線上の急登となった。足下に空木平と空木小屋を見、正面に駒石と空木岳、南駒ヶ岳がガスの切れ間に見え隠れしていた。急がないと谷から上昇しているガスで視界が無くなりそうだ。追いかけられるように駒石を登り切り次の急登にかかるも両足のふくらはぎ、太股前後の筋肉が引きつけを起こし苦痛。腰もへたりだしてるようで最悪だ。 静かな駒峰ヒュッテ前を過ぎ後100mの看板を頼りに一歩一歩誰かの言葉ではないがたゆまず足を出し続ければ到達すると。正午ジャスト登頂。浜松の方達は30分以上前に登頂したようで私の到着を待っててくれたようだ。 視界は池山尾根方面だけ、後は全てガスの中。雷が出ないだけマシと思った。しばし登頂の余韻を楽しんで下山開始する。まだ長い下りがまってる |
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今度は空木平を回って下山した。登りに15分もかかるザレ場を2、3分で下り、空木平へ沢筋に下ると旧びた避難小屋があった。中はきれいに片づけられており利用者の資質が感じられた。 再び空木平口2528mの尾根へ巻くようにつけれた登りに。途中倒木を越すときにまた太股をひきつけてしまい苦闘。それでも尾根に出れば、登りが苦労した分一気の下りとなる訳で40分ぐらいで迷尾根到着。小憩。 大小地獄を越え梯子を登るのには閉口するけど20分ぐらいで尻無を通過しここから45分の下りで池山小屋水場ヘ到着。浜松の方には途中あんまり間があくと気を配っていただいて感謝。はた目にみても多分私は相当ばてていたと思われる。 水場でゆっくり休憩し最後の下りをする。タカウチバを過ぎ下り続けると林道がそして車止めが見えて完了。タカウチバから下でギャーギャー聞こえたのは猿の集団かな? |
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山頂から見下ろす駒峰ヒュッテ |
駐車場で浜松の方にこまゆり荘の温泉を紹介して別れた。しばらく身支度をし、出発しようとしたら一人登山者が下山してきたのでさそって菅の平まで同乗させた。昔は私も現地の人達に載せてもらい助けられたので繰り返し。 |
温泉で体重を量ったら3.5kも減っていた。やはり浜松の方達は向こうに行ってしまったようでお礼を言いそびれたので改めて今回は感謝。 時々弱い夕立を通過しながら飯田から151に入り21時30分頃豊橋自宅到着。自宅で体重を量ったら、帰路の飲料水や食い物でほとんど元に戻っていた。 |
9/3 9/4 |
初めての山に登るとき下山するときに合目とか要所のポイント名等の表示があると地図を深く読む必要なく現在場所の確認が容易である、と言う利点がある。それにより精神的な安心感が得られる。 空木岳の場合、池山周遊分岐を過ぎると尻無から空木平口の間には迷尾根の表示だけだ。地図にあるヨナサワ頭、マセナギとか合目とかの表示はない。それらしいポイントは歩いてると分かる。そして多分その場所でしか休息を取るに安心する場所はない。 尾根は案外と細いものなのだ。自然はそれだけで自身を崩壊させている。消滅に拍車をかけるような百名山ブームさえなければ、南アと同様静かで深い自然と長いアプローチで登山者を拒み中央アルプスの明峰として岳人の憧憬をもっと集めたのに。 |