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先週易老渡まで嫁とドライブがてら下見をしてきたけど、最終点の便ヶ島までは行かなかった。従って、新野の道の駅で4時まで寝てから便ヶ島へと向かった。 |
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軽く食事を取りながら身支度を終え長い登りを含む行程に飛び出す。約800mから3000mまで2200m以上の高度を一気に稼がねばならない。どれだけ急な登りが待ってるか想像もしたくなかった。 駐車場から直ぐ斜面を登ると昔の軌道跡に出、目の前のトンネルを抜けしばらくは起動跡を歩く。 やがて西沢渡の渡しに到着。先行者が台座に乗って河を渡っていた。私は丁度よいステップがあったので直接渡った。(ココ用にゴムスリッパを持参してる人もいる) |
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朝早いので結構リズムが良く快調に登った。ヤセ尾根の登りに変わりそのまま尾根上や捲いたりの急登が続いた。 一回目の休憩を取った辺りから苔の原生林が始まった。苔の生息帯なんて直ぐに終わるだろうと思ってたら結構長く続いた。朝露に服を濡らし苔に触れてしっかり濡らし梯子こそないが倒木をくぐったり、またいだりの変化も始まり途中苔平を過ぎ二回目の休憩を取り再再度見晴らしの無い急登を汗を滴り落としながらウンザリする程繰り返し、ややなだらかになったと思ったら突然視界が開け薊畑分岐の稜線上に飛び出てしまった。 |
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分岐からお花畑の中を登りだした。稜線歩きは陽射しはあるけど暑さは感じない。でも汗は落ちる。ひたすら登る。 小聖の手前からガレた稜線歩きになった。この辺から腰痛以来の労働力に足腰が苦しくなった。 身体は温まり水分を補給しても直ぐに唇は乾燥し、声は出しにくくなり、段々疲労感が高まった。 小聖岳に着いた時には11時を回っておりとても日帰りは無理と思った。丁度聖平小屋がまだ営業してるので 遅れたら小屋止まりにと決心し、正面に覆いかぶさる迫力の聖岳へと足を出した。まだ400mの高度差があった。 |
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小聖岳から下ることもなく緩やかな稜線登りが続きやがて聖本山へのガレ場の急登が始まった。ペースはスッカリ遅くなり小憩も多々繰り返し、喘ぎ喘ぎしつつガレ場を高度を稼いで行った。 |
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9/2 22:42 自宅出 |
約1時間で分岐に到着。2時30分だった。下山時間は2時間半ぐらいなので5時には下山出来るだろうと考え降りることにした。そうすれば温泉と美味しいビールがまっている。足の指の痛みを我慢しながらひたすら下山。登りの一回目の休憩地点まで一気に下りココで小憩した。後は急登を下るだけだからと楽に考えていた。ヤセ尾根を急下降しやがて川の音を気にしながらも真直ぐに急下降を続けた。足の踏ん張りが効かなくなり腹筋を締めつけ時々痙攣を起こす。汗は登り以上に溢れ飛び散り残り少ない水が気になった。登りに見た鉄の檻箱を過ぎいい加減泣きが入った時営林所の建物が現れやっと終わったと喜んだ。でも疲れてると数時間前のことを忘れてるようで営林所小屋=西沢渡ではなかった。更に5分程フラフラの足で沢音目指し急下降し河原に降り着いた。完バテで岩に崩れ落ちた。三息ぐらいついてからリュックだけ台座に乗せて向こう岸に送り、朝とは違う場所にポイントを見つけジャンプした。再度足腰の復活のためゆっくりくつろぎ、顔や身体を洗って汗を流した。最後の軌道歩きは数を数えながら最後の水を分配しながら黙々と歩いた。カーブを曲ってトンネルが見えた時は声が出た。トンネルを抜け駐車場への下りをゆっくりゆっくり足を引きずりながら完了した。帰路は水切れでとにかく自販機を捜しながら走ったが結局「かぐらの湯」まで手に入らなかった。ここは高濃度塩化物温泉でまだ新しく温度も快適で気持ち良く、つい長湯をしてしまった。600円。往路と同じコースで走り途中新城手前で仮眠し(10分たらずだったが睡魔は消えた)帰宅。何時もと異なって高速がない分費用が少ない山行きだった。疲労度は特A、満足度も徳A。 |
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