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先週嫁と上高地に行った。朝7時に出て大正池から河童橋周辺の紅葉を散策して午後8時には家に着いた。 その時沢渡の係員に尋ねたら朝5時半からバスは運行してるという。ならば6時には上高地に着いてるので 前穂、西穂、焼岳は日帰りが出来るとはずなので早速行ってみた。天気は夕方から雨になってるので3時までに決着が着くのは焼岳か西穂しかないので焼岳にした。 |
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朝貸し切りのバスで6時頃帝国ホテル前で下車、無風だが薄着のせいか寒気に歯をカタカタ云わせながら田代橋へ。 既に紅葉は終わり、人出も一気に減少しこの15日でバスも運休に入るという。閑散として静寂な分岐点で荷物を詰直し林道を焼岳方向に歩き出す。 程なく右手に登山口に看板があり、笹と樺の林の中を右手の割谷山を巻き込むように歩いていく。やがて峠沢筋に入り 本格的に登りとなる。左手が崩壊した道を登るわけで、時々足場の悪い箇所を越え、尾根上のえぐられたような登山道を登って行く。 徐々に急登になり前方に4,5個の巨岩が点在する辺りから梯子を4〜5回攀登る。 急登は登ってるときには丁度いいリズムだったので気にならなかったが下山時に結構な急登と感じた。 「前方50m間落石注意」の看板を過ぎると、絶壁の下、草付きの間をトラバースした道が続き道の最後の岩壁にピカピカ光る物が見えた。 ネットで読んだ28段の長梯子と想像した。岩山の下に登り着きアルミの仮説梯子を登る。37段もあり帰路の方が恐怖感がありそうな気がした。(左の写真踏み跡の最後の岩肌に白く斜めに見えるのが梯子) |
焼岳小屋 足元はグチャグチャ、本日で小屋締めだった |
登り終えコーナーを曲ると突然風が吹き上がり目の前に笹草上のトラバース的な登りが続き焼岳や中尾峠が眞直に現れてきた。 |
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数分で焼岳の展望台ヘ出る。まだ天気は大丈夫そうで、焼岳は眼前に聳え岩肌の所々から蒸気を噴き上げていた。最も展望台の足元の笹の間からも 白く蒸気が登ってる状態だ。中尾峠へと少し下り最後の岩肌の登りにかかる。小屋の方からトンカチの音が響くだけの静かな山行だ。 七合目の看板を過ぎ蒸気の上がってる沢を通り時々硫黄の悪臭に悩みながら急なガレ上の登りを繰り返す。 下から見えた岩稜を左横に回り込んで登りきるとコルにでる。中の湯からの分岐だ。立ち入り禁止の最高峰南峰ヘのヤセ尾根に噴煙が覆いかぶさって 噴出してるので無理せず素直に北峰ヘと向かう。ここも目の前に激しく噴出してる横を通過する。登りきれば北峰の頂き。 |
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風はなく陽もあるような無いようなガスッてるようでそうでもないような状態だった。 4時間弱の登りなので疲労感は無く水分の要求もない楽な登山だった。 普段ならここから更に2時間登って山頂と言うパターンなのだから。 山頂からは火山湖と南峰からの外輪が良く見えた。 私としては珍しく30分以上山頂にいたけど遠望が望めないので下山にかかった。 下山開始直ぐにガスが晴れだし、笠〜槍〜穂高がやっと望め、西穂小屋まで見えた。 足指に痛みもなく岩肌を快調に下り小屋前に着くと、小屋は完全に封鎖されていた。小屋の前後は泥だらけで足場が悪いので 先の峠まで行きココでもう一度快食を取った。 最初のトラバースを終え37段のアルミ仮説梯子を結構慎重に降り、落石注意のトラバースも越え樹林帯の急下降に入り 知らず知らずのうちに一気に下山してしまった。 |
林道を歩き田代橋へ、お昼時だけど先週とは異なり人の姿はごく僅か。空も暗く曇雲になり早々の下山に満足。 帰りも帝国ホテルから二組だけの貸しきり状態で沢渡へ。 帰路駒ケ根で仮眠し以後は快調に快速した。飯田の手前で雨が降りだし、根羽から津具の茶臼山山麓を走ってる時に雨足が強なったが田口過ぎたら小雨になった。8時前に帰宅してしまってので子供を不在者投票に連れて行きその後簡単な食事をしてビデオを返却し普段とまるで変わらない夜になってしまった。 前回上高地に行って分かったのはココは遠くなく、車乗り換えでもアクセスが便利で疲れないということ。 大正池遠望 |
11/4 |
笠ケ岳方面をバックに、もう少しガスが晴れればと スタートから10時30分まで人に出会わない静かな山行だった |
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